LaTeXのためのSpacemacs

物理学や数学を学んでいる人は、いつかはTeXを用いて文章を書くときがやってくるだろう。 大抵の人は、TeXShopやTeXStudioなどの統合環境かVimやAtom、Emacs、Sublime Textといったテキストエディタを用いて、文章を作成すると思われる。 もちろんこれらのエディタは素晴らしいが特に手慣れたものがないならば、EmacsのディストリビューションであるSpacemacsを使ってみるのはどうだろう。

LaTeXとspacemacs

Spacemacs

SpacemacsはEmacsを強化するLisp群である。EmacsやVimといった昔から人気のあるエディタはすばらしいが、設定がとてもめんどくさい。10000行を超えるような設定ファイルを作っている人もいる。そうやって、色々な設定を加えていって、自分ごのみにしていくのが醍醐味だと言われるとそうかもしれないが、パッケージをバージョンアップすると壊れて保守しないといけないという状況は健全ではないし、何より初心者にとって優しくない。

SpacemacsはもともとVimを使っている人にとって使いやすいように設計されている。宗教上の理由でVimからEmacsに乗り換えられない人も、Spacemacsについては教義で触れられていないかもしれないので、使ってもいい可能性がある。

The best editor is neither Emacs nor Vim, it’s Emacs and Vim!

これからの時代はEmacsとVimの両方の力をもつSpacemacsが最強なのだ。

Spacemacsはあくまでテキストエディタなので、もちろんTeXで文章を作成する以外にも使えるが、今回はTeXに焦点を絞る。また、筆者は主にOS Xを使っているので、基本的にOS Xにおける使い方を述べる。(気が向いたらWindowsバージョンも追記したい。)

インストールと設定

まず、Emacsをインストールする。インストール済みの場合も再インストールすると、アイコンとかついていて嬉しくなるかもしれない。

Homebrewを用いて次のコマンドを打ち込もう。

brew tap d12frosted/emacs-plus
brew install emacs-plus --with-cocoa --with-gnutls --with-librsvg --with-imagemagick --with-spacemacs-icon
brew linkapps

次に、Spacemacsをインストールする。

git clone https://github.com/syl20bnr/spacemacs ~/.emacs.d

コマンドを見ればわかるように、~/.emacs.dにファイルを置くので、すでに秘伝のタレが染みこんだ.emacs.dが存在するならば、バックアップを取るべきだろう。

設定

初めて起動したときはパッケージをインストールするため、少し時間がかかる。

このとき、対話形式でスタイルをVimにするか、Emacsにするかを聞かれる。好みで決めればよいが、以下でSPCと出てくるがこれはVimの場合にスペースキーを表しており、Emacsを選択したらC-mと読み替える必要があることに注意しないといけない。

起動しただけで、カラーテーマなどが有効になっているので、いい感じになっているが、よりよく使っていくためには設定をする必要がある。SPC-f-e-dで設定ファイルを開くことが出来る。

Spacemacsにはレイヤーという機能をまとめたものがあり、LaTeXをいい感じに使いたいならば、latexと書くだけで、適当なパッケージを入れてくれる。latexdotspacemacs-configuration-layersに追加するだけで、auctexやcompany、reftexなどのパッケージを入れてくれる。あとはSPC-f-e-Rで設定を有効にすればよい。

様々な操作法はマニュアルを読んでもらえば良いが、とりあえず最低限のものとしては、SPC-m-bでビルド、SPC-m-vでビューアを開くことが出来る。ただ、MacならばSkim、LinuxならばOkularなど、好みのビューアで文書を見たいということもあるだろう。その場合の設定は設定ファイル下部にあるdotspacemacs/user-config

(cond
   ((string-equal system-type "darwin")
    (progn (setq TeX-view-program-selection '((output-pdf "Skim")))))
   ((string-equal system-type "gnu/linux")
    (progn (setq TeX-view-program-selection '((output-pdf "Okular"))))))
  (setq TeX-view-program-list
        '(("Okular" "okular --unique %o#src:%n%b")
          ("Skim" "displayline -b -g %n %o %b")))
と記述すればよい。

SPC-m-vでPDFで編集中の行に飛べ、SkimならばShiftとCommandを押しながらクリックすれば、Spacemacsでクリックした行に飛ぶことが出来る。

Spacemacsはいいぞ

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